こんにちは!フリーランス専門ファイナンシャル・サポーターの土居です。
これまでの7本の記事では、主に「ファクタリング」という資金調達方法に焦点を当ててきました。でも、駆け出しのフリーランスが直面する問題は、それだけではありません。むしろ、もっと根本的な問題があります。
それが、独立1年目に立ちはだかる、巨大な「お金の壁」です。
「売上は立っているはずなのに、なぜか手元にお金がない…」「来月の支払い、大丈夫かな…」
僕もWebデザイナーとして独立したての頃、毎日そんな不安を抱えていました。この「お金の壁」は、独立したフリーランスの実に8割以上が経験すると言われています。でも、安心してください。この壁は、正しい知識と準備さえあれば、誰でも乗り越えることができます。
この記事では、僕自身の失敗談も交えながら、駆け出しフリーランスが「お金の壁」を乗り越えるために、最初にやるべき資金管理術を徹底解説します!
なぜ「お金の壁」は生まれるのか?
まず、なぜ売上があるのにお金がなくなるのでしょうか?主な原因は4つあります。
- 売上と現金のズレ:請求書を出しても、入金は1〜2ヶ月後。このタイムラグが資金繰りを圧迫します。
- 予測不能な収入変動:会社員時代と違い、毎月決まった額が入ってくるわけではありません。
- 税金と社会保険料の負担:会社が半分負担してくれていたものを、全額自分で支払う必要があります。
- 生活費と事業費の混在:プライベートと仕事のお金がごちゃ混ぜになり、収支が不透明になります。
これらの問題を解決するために、僕がたどり着いたのが、これからお話しする「3つの準備」と「3つのステップ」です。
最初にやるべき「3つの準備」

独立を決めたら、まず以下の3つを準備してください。これは、お金の管理における「インフラ整備」のようなものです。
準備1:事業用の銀行口座を開設する
プライベートの口座と事業の口座は、絶対に分けてください。お金の流れが明確になり、確定申告の際の手間が劇的に減ります。また、屋号付きの口座を持つことで、クライアントからの信用度も上がります。
準備2:事業用のクレジットカードを作成する
経費の支払いを一枚のカードにまとめることで、経費管理が非常に楽になります。利用明細がそのまま経費の記録になるので、領収書の整理からも解放されます。freeeカードやマネーフォワード ビジネスカードなど、会計ソフトと連携できるカードがおすすめです。
準備3:会計ソフトを導入する
Excelでの管理は、すぐに限界が来ます。freeeやマネーフォワード クラウドといったクラウド会計ソフトを導入しましょう。月額1,000円程度から利用でき、銀行口座やクレジットカードと連携すれば、日々の取引が自動で記録されます。確定申告も、画面の指示に従うだけで完了します。
収支を把握する「3つのステップ」
インフラが整ったら、次はお金の流れを「見える化」していきます。
ステップ1:固定費と変動費を分ける
まず、毎月かかる費用を「固定費」と「変動費」に分けましょう。
- 固定費:家賃、水道光熱費、通信費、各種サブスクリプション料など、毎月ほぼ一定額が出ていく費用。
- 変動費:食費、交際費、交通費、書籍代など、月によって変動する費用。
これを把握するだけで、「毎月、最低でもいくら必要なのか」が見えてきます。
ステップ2:最低限必要な月間支出を明確にする
ステップ1で洗い出した固定費と、最低限の生活に必要な変動費を合計し、「これさえあれば生きていける」という最低生活費ラインを算出します。そして、その3ヶ月分を「生活防衛資金」として、絶対に手を付けない口座に確保しておきましょう。これが、心のセーフティネットになります。
土居’sアドバイス
僕は独立当初、この生活防衛資金がなかったために、常に不安でいっぱいでした。最低でも3ヶ月分、できれば6ヶ月分あると、精神的にかなり楽になりますよ。
ステップ3:黒字月には貯蓄・投資に回す
フリーランスの収入には波があります。売上が多かった月も、油断して使い込んではいけません。最低生活費を超えた利益は、「貯蓄用」「自己投資用(スキルアップや機材購入)」「納税用」といった形で、目的別に分けて確保しておきましょう。これが、収入が少ない月を乗り切るための備えになります。
まとめ:お金の管理は、自分を守る最強のスキル
独立1年目のフリーランスにとって、お金の管理は、デザインやプログラミングといった専門スキルと同じくらい、いや、それ以上に重要な「自分を守るためのスキル」です。
今回ご紹介した「3つの準備」と「3つのステップ」は、決して難しいことではありません。しかし、これをやるかやらないかで、あなたのフリーランス人生の安定度は天と地ほど変わってきます。
お金の不安から解放されれば、あなたはもっとクリエイティブな仕事に集中できるはずです。この記事が、あなたの輝かしい独立1年目をサポートできれば、これほど嬉しいことはありません。
